Archive for 2016

シマアオジ

“自然がいっぱいの北海道”しかし!!今やたくさんの生き物たちが“絶滅危惧種”になってしまっているのを知っていますか!?

植物や海の生き物など、色々な場所で必死に生きている・・・。今後もずっと守っていきたい大切な一つの命。

たくさんいる中で、今回、私が注目したのは「シマアオジ」という野鳥。 「シマアオジ」は、お腹の辺りが綺麗な“黄色”で、とっても可愛らしい綺麗な鳥なんですよ~^^

元々は“ユーラシア大陸”で見られていた鳥だったのですが、その数は見る見るうちに激減してしまいました。 何故激減してしまったのか・・・原因は、私たち人間が“開発”によって、この鳥たちの居場所を奪い取ってしまったからなんです。

開発ももちろん、人が住みやすい街にするためにしたことなのですが、鳥たち生き物のことは全く考えていませんよね・・・。 更に、中国にいたっては「シマアオジ」を食用にしているんだとか・・・!!本当に酷い話です。

1980~2003年の間に、地球上の生息数90%も激減しています。もう本当に数える程しか生息していない“貴重な存在”

きっと「シマアオジ」と聞いても「見たことも聞いたこともない」という人がほとんどなハズ!!

全長は15㎝、体重は20g程の小さな野鳥。例えるなら“スズメ”のような背格好です。少し前、日本でも“青森県”や“秋田県”に“繁殖例”があったのですが、今では“北海道の草原”にだけ繁殖しているといっても過言ではないぐらいに貴重化されています。

彼らは中国や東南アジアで越冬し、主な繁殖地はユーラシア大陸北東や極東ロシア等ですが、日本では北海道が唯一の繁殖地。

また同じホオジロの仲間に“アオジ”といって、実は“スズメ並”に数が多い野鳥がいるのですが、その“アオジ”に模様が付いているから“シマアオジ”というのではないので、ご注意を^^!!

北海道で見られる有名な鳥といえば、シマフクロウやクマゲラなどがいますが、この“シマアオジ”も“北海道を代表する野鳥”と いえるでしょう^^!!

せっかく“北海道を代表できる野鳥”といわれているのに、1999年“環境庁から同種は準絶滅危惧種の1つ”に指定され、更に2006年には“絶滅危惧IA類”に・・・。 先程、紹介したように、中国で“食用化”されているのも問題ですが、北海道の生息環境の変化も大問題なのです。

「シマアオジ」は“何処でも住める鳥”ではないので、この可愛らしい姿を守るために、私たちにできることを少しでも実行できれば“何か”変わるかもしれません。

マリモ

北海道には“絶滅危惧種”の生き物たちがたくさんいます。これは、今後私たち人類にとっても困る重大な問題なのですが、やはりなかなか解決しそうにありません・・・。

絶滅危惧種の一つである“マリモ”
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私自身、マリモといえば「そういえば昔、土産物売り場なんかでよく見かけたなぁ~」というイメージしかなく、
関心もありませんでした。しかし、改めてよく見てみると、コロコロっとした見た目で、ゆっくりですが、他の場所へと移動していたり・・・案外“可愛らしい”生き物なんですよ~。これから皆さんの大切にしてほしいので、今回「マリモ」について書かせていただきます^^

まず初めに、マリモって漢字はどう書くのかわかりますか?分からない方のが多いのでは!!「毬」+「藻」で「毬藻」^^見た目が毬のようだから、そう名づけられたんでしょうね。単純だけど、ナイスネーミングだと改めて感じます。

そして、マリモは“糸状の藻”が集まって出来た物だということを知っていましたか^^?私は、ずっと個体の生き物だとばかり思っていました。。。“藻”ということは、植物なんです。“藻”たちが合わさって出来ているものだなんて。。植物って素晴らしいですね^^どういうことから、皆が合わるという性質が出来たんでしょう。。。

そして、マリモの“藻”の中には、球体の一部にはならずに、普通の“藻”として生きていくものもいるんだそう。「私はマリモにはなりたくない、ひとりで生きていく!!」という意思でもあるんでしょうか^^面白い発見です!!

ということは、酷い話にはなりますがマリモをバラバラにしても“藻”たちは生き続けるということ。
マリモといえば、「可愛らしく、か弱い」というイメージがありますが、案外強い生き物なんですね^^頼もしい!

そんな強いマリモにもいずれ“最期”は訪れます。鮮やかな緑色が茶色っぽくなり、時間が経つと白くなるんです。
もし、今マリモが家にいるという方がいたら、定期的に水を変えてあげたり、マリモを手のひらでコロコロ転がして洗ってあげたり、適度に日が当たる場所で、大切に育ててあげてくださいね。

他にも新たな発見を一つ。。皆さん、マリモって真ん丸なイメージがありますよね?
実は、球状になるのに条件が必要なんですよ!!条件を満たしていないマリモは、少し細長くなっていたり様々な形を
しているんです。その条件とは、生息している場所の地形、波による水の流れ、湖の性質など細かいんです。
丸いのが当たり前だと思っていましたが、大変なんですね。。。売っているマリモは、基本人の手で丸めたものなんだそう。

マリモについて色々新たな発見を知ることが出来ましたか^^?何十年後もこのマリモが元気よく、たくさん生きていますように・・・

オショロコマ(カラフトイワナ)

今すぐに絶滅が心配されていたわけではなくても、生体の減少によって絶滅種危惧種のひとつになってしまいます。
絶滅が心配され保護することによって数が増える場合もあれば、まだ大丈夫だと思っていても思いのほか数が減っていたという場合もあるということです。
今回ご紹介する「オショロコマ」は、すぐに絶滅してしまう心配がされていたわけではないのですが、さまざまな要因により絶滅の危機にあるとされ、準絶滅危惧から絶滅危惧II類へとなりました。
オショロコマ

「オショロコマ」は、サケ目サケ科に属する魚で、「カラフトイワナ」とも呼ばれています。
北極海や北部太平洋沿岸に生息しているのですが、日本では北海道のみに生息していて、北海道でも大雪山系や日高山系の山岳渓流に多く、知床半島にも生息しています。

体は細長く、全長約30cmになり、色はふつう褐色で、背側は黒褐色や褐色のある緑青色、体側に5~10個のパーマークと呼ばれる斑紋と赤色点が散在しています。
日本に生息するオショロコマのほとんどが河川残留型なのですが、まれに降海し生活をしている個体もいます。

降海型は高緯度地域ほど出現し易く、2年から4年の河川生活の後、サケ・マス類でパーマークなど特有の体色が薄くなり銀色になる現象で海水耐性が発現していることを示す変化であるスモルト化をすると降海します。冬の間は河川をさかのぼり、湖や流速の緩やかな深み場所で冬を超しています。

 

10~11月頃に産卵期を迎え、この時期の雄は全体に体が黒ずんでいます。卵は1~2日で孵化し、稚魚は流れの緩い岸辺の浅瀬などで生活しています。

日本国内ではすぐに絶滅する心配がされているのではありませんが、環境省レッドリストでは準絶滅危惧から絶滅危惧II類にあげられ、絶滅危惧種の一種となってます。
知床半島などの生息地では、ニジマスやブラウントラウトなどの外来魚との張り合いや一部の釣り人による乱獲、林道工事、河畔林伐採などにより生息環境が壊されたことで、絶滅の危機にあるとみられているのです。

絶滅の危機にあるからと保護して数が増えすぎても生態バランスが崩れてしまう恐れもあるので、増えすぎず減りすぎずが理想なのでしょうが、それが難しいところなんですよね^^;理想通りになれば、増えすぎる生体も絶滅してしまう生体もいなくなるのでしょうが、そうもうまくいかないのが現実というもので・・・。上手くバランスを取りながら絶滅の危機を逃れてほしいものです・・・。

ハラビロトンボ

秋になるとよく見かけるようになるトンボ。昆虫に詳しくないと、どれも同じに見えるかもしれませんが、トンボにもさまざまな種類がいます。そのなかでも、絶滅が懸念されているのが「ハラビロトンボ」です。

「ハラビロトンボ」とは、トンボ科ハラビロトンボ属のトンボの一種で、名前の“ハラビロ”には“腹広”という意味があります。日本では、北海道から本州、四国、九州に生息していて、北海道では函館と長万部だけで確認されています。

国際自然保護連合の軽度懸念の指定を受けていて、北海道の絶滅危惧種の指定を受けています。それだけでなく、千葉、東京、青森、神奈川、富山、鹿児島などの都道府県でも重要保護生物や絶滅危惧II類、少野生生物Cランク、要注意種などの指定を受けています。
日本の北から南まで広く生息していて、北海道だけに生息しているわけではないのですが、どの地域でも絶滅が懸念されているということです。

そんなハラビロトンボは、成虫になっても体長が31~39mmとそんなに大きくならない小型のトンボなのですが、体長のわりに腹部がとにかく太くて短い独特の体系をしていて、特にメスのほうがその特徴が目立ちます。
ハラビロトンボのメス

未熟なうちは、オスもメスも全身が黄色い色をしていますが、成熟するにつれて、オスは全身が黒くなった後に腹部背面が青白い粉を帯びるようになるのですが、メスは、全身の黄色が濃くなる程度で白っぽくなるものもいます。
ハラビロトンボのオス

幼虫は毛深いヤゴで、常にたくさんの泥を付けています。そのため、他のトンボより乾燥に強く、水が干上がってもある程度は泥の中で生きていけるとされています。

成虫は、平地の浅い池沼、湿地、休耕田などで羽化し、日本の早いところでは4月下旬頃から羽化が始まり、遅いところでは9月頃まで見られます。
羽化したら、その場所から近くの草むらで接触活動を行い、あまり遠くまで移動しません。

成熟したオスは、狭いながらも縄張りをつくり、メスを見つけると交尾をしています。産卵は、メスが単独で行う打水産卵で、抽水植物の陰に隠れるようにして行い、オスは、少し上空でメスを見守っています。
シオヤトンボとの異種間交尾が見られることもあるようです。

トンボのような昆虫などは絶滅危惧種と言われてもあまり実感がないかもしれませんが、確かに数は減ってきています。どんな生物でもいなくなってしまえば、生態バランスが崩れ少なかれ影響があると思います。絶滅ということにならないのを願うばかりです・・・。

サンカノゴイ

皆さんは「サンカノゴイ」をご覧になったことがありますか?ゴイとついていますが魚のコイの仲間でなくてりっぱな「鳥」なんです。

漢字で書くと「山家五位」となるのですが・・・初めて見ると鳥の名前を表しているのか、ちょっと分かりませんね…。

サギ科に所属し、全長は約70センチメートル、翼を開くと125~135センチメートルもあります。
見た目はフクロウのような色で所どころ黒い模様があり、くちばしがサギのようにとがっていて胴回りがずんぐりと丸くまるで、ラグビーボールを思わせます。

サンカノゴイ

湿地、湖沼、河川など,広大な湿性草原に生息していますが、警戒心がとても強く、長い首を伸ばして草の中から顎を突き出した姿はよく見られており、いつも植物などに隠れています。
開けたところには出てこないのですが、意外と素早く移動するのでついつい見逃してしまいます。飛んでいる姿はきれいに扇が開いているようで羽の模様がとってもきれいなんです。

                                               飛ぶサンカノゴイ

警戒しないでもっと出てきてほしいところですが、もしも今まで見かけていたら幸運ですね。
めったに鳴きませんが、鳴き声は「ブォ~ン」という感じでウシガエルに似ているとも言われているんです。
主に両生類や魚類、甲殻類を食べる動物食でヘビ、ネズミなどの小型哺乳類、小型の鳥類などを捕まえてエサとしています。繁殖期には、「ボォーボォー」と低くよく通る声で繰り返し鳴き、通常よりも全身を広げて飛んでいる姿が見られています。
基本的に単独で生活していて、年に1度4月下旬から7月にかけて繁殖期があって、枯れ草などで巣床を作り1度に3~7個の卵を産みます。妊娠期は約25日で産まれたら、メスが卵を抱きかかえて温め、ヒナも育てます。

季節的には夏に見られる鳥で、他の繁殖地(琵琶湖・霞ヶ浦・印旛沼など)周辺では年中生息していますが個体数は少なく、近年生息地となる広大な湿原や、餌になる小動物が減少していることから絶滅が危惧されているのです。生息地近くの工事などで湿原やヨシ原が減少していく為、住む場所がなくなっていくのです。
自然の豊かな北海道にはここだけしかいない、住めない動物や植物がありますが、人間の開発や乱獲などで住む場所を失いさらには、エサも取れなくなって固体数が減少していきます。
そんな絶滅危惧種を減らす為にも必要のない乱獲はもちろん、これらの絶滅危惧種が生息している環境を守りながらの開発をして、自然と共存していけるような環境を作っていけたらいいと願うばかりです。