オオワシ

絶滅を危惧されている生物は鳥類にもいます。

鳥類タカ目タカ科のオオワシはその名の通り、日本最大のワシです。全長約1mで、翼長は約65cm、翼の開長は2m近くに及びます。目の前で両翼を広げられたら大迫力ですね……!!

オオワシは冬鳥として北海道、本州北部などに渡来します。夏は樺太・カムチャッカ半島などで繁殖し、冬に北海道から本州の沿岸ぞいに南下するのです。まれに奄美大島や鳥島などに飛来することもあるそうです。普段の生活は単独で送ることが多いが、渡りの際は小群になるそうです。

海岸や湖沼、平地の河川などに生息し、食性は動物質を主としています。魚を食べることが多く、鮭などの大きな魚も見事にしとめてしまいます。他にも鳥や、ウサギ、子どものアザラシ、ホッキョクギツネなどを食べることもあります。さすが猛禽類、鋭い爪や嘴は伊達ではありません。同じ鳥類まで食べてしまうんですね……。

さて、これほど強くてたくましそうなオオワシですが、実は大変な状況にあるのです。海岸開発、湖沼開発、餌不足などに脅かされて絶滅を危惧されているのです。近年、国際的に見ても猛禽類は急速に減少しています。国内でもイヌワシ・オジロワシの保護の必要性が叫ばれていますが、並んでオオワシも保護を強化すべき種として指定されています。

 環境破壊によって巣を作る森や、餌となる生物が減ってしまったのは、人間の行動によるところが大きいです。現在オオワシは約5,000羽ほどだそうです。そんな原因を作ってしまった人間が、これからは何をしていくべきかとても考えさせられます。

 また、90年代の北海道では、オオワシが鉛中毒にかかり次々と命を落としました。冬のオオワシは死んだ動物の肉を食べることも多々あります。鉛中毒にかかったオオワシはエゾシカの銃猟死体を食べていて、鉛の弾まで飲み込んでしまっていたのです。2001年からは北海道で、エゾシカ猟に鉛の弾を使用することは禁止になりました。しかし未だに鉛弾による被害がなくならないのが現実です。

 ルールを守ると言う簡単な対策方法があるのに、それを破って他の生物にまで危害を加えるなんて許せませんね。自然界の中なら動物が動物の死体を食べるのも当然のことです。病死した有害な死体などでしたら、食べる方もきっとかぎ分けて、口を付けないことでしょう。しかし人間が作った物や文化は自然界に存在する物ではありません。人間にとってはなにげないことでも、それが野生の動物に与える影響はとても大きいのです。

人間も自然に支えられて生きているし、他の生物を食べて生きているものです。ここで生きるからには、もっと環境に配慮しなくてはなりませんね。

 ちなみに本物のオオワシに会うには、札幌市円山動物園がおすすめです。ここは動物の種類も多く、毎日のイベントも盛んなため、北海道旅行で立ち寄る人も多い場です。

 動物園では「オオワシプログラム」を立ち上げ、オオワシの繁殖・野生復帰を試みています。

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